正しいお風呂のリフォームの仕方|自分でDIYして失敗しないために
リフォームの際に「少しでも費用を抑えよう」と商品を自分で購入する人もいらっしゃいますが、ユニットバスを自分で組み立てるリスクは非常に高いものです。
採寸を間違えば設置できませんし、自分の希望通りのプランを発注するには高い商品知識が必要です。届く前にミスに気付いても、注文はキャンセル・返品はできません。
さらに、自分で組み立てをするには様々な問題があるのでそれらを見ていきながら、なぜネット通販などで購入してはいけないのか見ていきましょう。
リフォーム業者との連携は難しい3つの理由
「ユニットバスは自分で用意するので工事だけお願いします」と言われれば、大抵のリフォーム会社はその依頼を断るでしょう。
それは商品代がないと利益が少ないからではなく、前述の「設置できない」という可能性や、スケジュール調整の難しさを考えると、確実に余計な手間が増えるので関わりたくないと思うからです。
この依頼を受けてくれるリフォーム業者は、それでも仕事が欲しいと思っている業者なので、あまりお勧めできません。
色んな職人が必要だから
お風呂のリフォームには多くの分野の職人が必要です。
職人のスケジュール、お客様の都合、ユニットバスの納期の3つを調整して上手く工事日程を組んでいくことが、リフォーム会社の大きな仕事の一つですが、ユニットバスの納期をお客様に握られていては、調整は困難になります。
通常、工事の日程は3日から4日程度です。リフォーム会社からすれば2〜3週間の間で連続しない5日ほどで工事をする方が楽なのですが、自宅のお風呂に入れない期間を少しでも短くする為に連続した4日間の中で工事をしています。
もし工事期間を3週間以上設けるなら、ユニットバスを自分で用意すると言っても工事を受けてくれるリフォーム会社はそれなりに存在するかもしれません。
必要な職人は多岐に渡る
リフォーム会社に工事を依頼できないとなると、職人は自分で探して手配する必要がありますが、工事の知識のない人が職人を手配するのは無謀です。
それは金額面とスケジュール面との両方から言える事です。
付き合いのない個人から依頼を受けた職人は、間違いなく工事前に代金の支払いを要求します。
後払いでは回収できないリスクを考えるからです。
また、次の仕事を回してくれるわけでも紹介してくれるわけでもない個人からの依頼は、職人からすれば優先順位の低い仕事であり基本的には「断られてもいい」と思うので、金額は高めで要求するでしょう。
スケジュール面でも職人を自分で手配することは難しい面が多いです。まず職人のお風呂リフォームの工程を大まかに上げると、
- 浴室の解体
- 木工事(浴室周辺の補修など)
- 給排水の配管工事
- 土間打ち(コンクリート打設)
- 電気配線工事
- ユニットバスの組立
- 給水の接続工事
- 電気配線の接続工事
- 木工事(壁の新設やドア周りの造作)
- クロス工事(脱衣場の壁と床)
と、なります。ユニットバスの組立はメーカー指定の組立業者が行いますので、お風呂リフォームに必要な職人は大工(解体含む)、給排水工事者、電気工事者、左官(コンクリート)、クロスです。
お風呂リフォームはこれら全ての分野の連携を上手く取る必要がありますが、各分野の総合的な知識がないと、作業スケジュールを考えて職人を手配することはできません。
スケジュールでミスがあると損害は大きい
もし作業スケジュールに一つでもミスがあれば、その後のスケジュールは組み直しになります。
手配している職人はスケジュールを空けて待っているので、キャンセル料を払う必要があり、次の日程が直近で押さえられるとは限りません。
そして予備日を設けていたとしても、ユニットバスの納品日に設置作業ができなくなる可能性は高いです。
もし、そうなれば納品日をずらしてもらう必要がありますが、基本的には対応してくれません。対応してくれたとしても、倉庫保管料という形で追加料金が発生します。

壁や浴槽がバラバラの状態で納品される組み立て前のユニットバスを、自宅で保管する事は非常に困難です。
まず保管するには大きなスペースが必要となります。それはユニットバスの壁は変形すると使えなくなるので、壁のパーツを立てかけて保管ということができないからです。
重みで変形する可能性があるので、積み上げた壁のパーツの上に浴槽などを置くこともできません。ユニットバスの保管には、浴室以上のスペースが必要になるケースが多いのです。
またユニットバスを保管できたとしても、組み立て業者のスケジュールを確保することが困難な場合もあります。
ユニットバスの組立は、組立後の保証のためにもメーカー認定の専門業者が行います。この専門業者は全国的に数が少なく、納品日に設置ができなければ、次に来られるのは一ヶ月後というケースもあります。
浴室の解体工事が始まっているなら、長い間、自宅のお風呂に入れないという状況になってしまうのです。
採寸を1cm間違えばユニットバスは設置できない
ユニットバスは既製品であり、現場でサイズを調節する事はできません。
大きな浴室に小さなユニットバスを設置するならよいですが、現在の浴室にピッタリのものを設置するなら、採寸を1cm間違えただけで設置はできないのです。
ユニットバスを設置する際の採寸自体はさほど難いことではありません。
しかし、お風呂のリフォームを何度も経験している業者でも、採寸には細心の注意を払います。それは、採寸を間違えると取り返しがつかないからです。
ユニットバスの仕様を間違えても設置できない
ユニットバスの仕様で間違えてはいけないものがいくつかあります。
その中で最も間違えてはいけないものが「ドアの位置」です。ドアの位置も現場での調整はもちろんできません。
ドアが脱衣場に向いていれば、壁の取り壊しと新設でなんとかならなくもありませんが、洗面化粧台や洗濯機パンの位置を変える必要もあるでしょうから、使い勝手が悪くなる上に余計な費用を支払う事になります。
またドアが脱衣場に向いていない場合、設置はできません。
自分に合ったユニットバスを選ぶことはできない
個人でユニットバスを購入するには、ネット通販を使うしかありません。ユニットバスの販路はメーカー→特約店(商社)→リフォーム会社となるのが通常であり、メーカーはネット通販を行っていません。
リフォーム会社に依頼するお風呂リフォームの場合はメーカーのショールームへ行き、色やオプションなどを細かく決定して発注しますので、自分に合ったユニットバスを選ぶことができます。
しかし、ネット通販ではそういう訳にはいきません。基本的にネット通販はパック商品として販売している為、色やオプションを選ぶことができないのです。
仮に色やオプションを選べるネット通販があったとしても、ユニットバスに組み込めるオプションは非常に多いので正確に伝えることは困難でしょう。
自分で組み立てるのはもってのほか

何かあってもメーカーからの保証はおりません。
中にはユニットバスの組立を自分で行おうという人もいますが、絶対にやめて下さい。
また、問題があった時に自分で補修しようとしても、組み上げたユニットバスを解体してもう一度組む事はできません。
給水や排水の接続が悪くて水漏れを起こしていた場合、場所によっては解体するしかありませんが、そのユニットバスはもう使えなくなってしまうのです。
自分で購入した方が確かに商品代は安くなりますが、抱えるリスクは膨大です。
リフォーム会社が絶対にミスをしないわけではありませんが、その時はリフォーム会社が責任を取るので、少なくとも金銭的な負担は生じません。
ユニットバスは工事を頼むリフォーム会社に手配してもらうことが一番です。
まとめ
自分でユニットバスをDIYで取り付けた!という動画がブログなどを見ることがありますが、あれはもともと、リフォームの仕事をしているような方であったりします。
自分で作業を始めてみたけれど、どんどん作業日数が伸びて、お風呂に入れない期間が延びてしまうようではいけません。そして、ユニットバスをネットで取り寄せたけれど、設置できなかったということが最も最悪です。
安くリフォームがやりたいという方は、短期間にリフォーム業者にお願いしてやってもらうことです。そうすれば保証もあり、安心して使い続けることができます。
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一戸建て、築20年のお家の浴室リフォームをした事例を見てください。タイル張りのお風呂から、ユニットバス(TOTOサザナ)にリフォームをしています。リショップナビで62万円で施工され、4日間で完成されたのだそうです。
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