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私はリフォーム業界に15年以上身を置いていたので、かなりの数の現場を経験してきました。
大きな失敗やトラブルを防ぐ注意点などをまとめました。元業界人として私の知識が少しでも役に立ち、素敵なお風呂リフォームのお手伝いができれば幸いです。
このサイトでは長くリフォーム業界に身をおいていたからこそ話せる暴露話や、気をつけるべき点をわかりやすく解説していきます。
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※ホームプロ公式サイトより引用
一般的なお風呂リフォームの費用は80万円~120万円程度かかると思っているとよいでしょう。
TOTOの場合【戸建住宅用】
シンラ | 149万円~ |
---|---|
サザナ | 80万円~ |
お風呂をリフォームするには工事費とユニットバスの購入費が必要になりますが、工事費は30~45万円前後、ユニットバスは40~50万円前後というのが基本的な価格になります。
お風呂リフォームの工事費は元の浴室次第で大きく変わる
お風呂リフォームの工事費は、ユニットバスからユニットバスへのリフォームなのか、在来浴室(タイル張りのお風呂)からユニットバスへのリフォームなのかで大きく変わります。
在来浴槽からユニットバスへのリフォームでは「土間打ち(コンクリート打設)」「浴室周辺の柱の補修など大工工事」が工程に追加され、日数も基本的に1日~2日多くかかります。費用の方も基本的には15万円前後、場合によってはそれ以上になる可能性も十分にあります。
関連記事:お風呂・浴室リフォームは5日間!スケジュールと工事内容・工程表の詳細
在来浴槽の場合は工事費コミコミの広告に注意!
ご自宅が在来浴槽(タイル張りのお風呂)の場合、「工事費もコミコミでこの価格」という広告には気をつけて下さい。
多くの広告が、ユニットバスからユニットバスへの工事を想定した費用を載せているからです。
在来浴槽でもユニットバスでも変わらない工事費というのは考えられません。補修工事に関しては全く掛からない事もありますが、逆にもっと高額になる可能性もあります。
「見積もりを見て広告より高かったので止めた」となれば良いのですが、ひどい業者だと広告通りの値段で工事はしたが、大きな手抜き工事をされる可能性もあります。
関連記事:お風呂フォームの費用の相場は80~100万円前後が多い
ユニットバスの適正価格を知るにはシリーズのチェックが重要!
見積りで提示されたユニットバスの価格が相場と大きく違わないかを知るには、そのユニットバスのランクを正しく理解しておく必要があります。
ユニットバスの価格が35万円で相場より安いと思っても、実はかなりボッタくられていたなんていうこともあります。
お風呂リフォームの工事費は現状のお風呂によって大きく変わりますが、どんなユニットバスを設置するかで費用はそこまで変わりません。
ユニットバスのサイズによって解体費と設置費が、少し前後する程度です。つまり、お風呂リフォームの費用を大きく左右するのはユニットバスの価格と言ってもいいでしょう。
「シリーズ」「グレード」「サイズ」「オプション」の4つです。特に「シリーズ」はとても重要な情報で、これがユニットバスのランク分けで使われるものだからです。
シリーズの違いで価格が3倍以上も変わることがある
ユニットバスの価格はシリーズによって決まると言っても過言ではありません。ユニットバスには「高級ランク」「中級ランク」「低価格ランク」の3種類に分かれており、価格帯が大きく異なるからです。
例えば老舗のユニットバスメーカーであるTOTOで見てみると、
戸建住宅用
シンラ | 149万円~ |
---|---|
サザナ | 80万円~ |
マンション住宅用
シンラ | 160万円~ |
---|---|
ひろがるWGほっからり床 | 97万円~ |
もっとひろがるWB | 95万円~ |
ひろがるWT | 85万円~ |
WH | 50万円~ |
これだけの種類のシリーズが存在します。最低価格を見て分かるように、「シンラ」は高級ランクのユニットバスで「サザナ」は中級ランク、「WH」が低価格商品となります。ここに書いた金額はあくまでメーカーが設定した定価ですので、実際の購入価格は定価の40%~50%程度です。
関連記事:お風呂のリフォームではユニットバスの大幅値引きに騙されてはいけない
お薦めは断然「中級ランク」 その理由とは?
ユニットバスのリフォームが40~50万円前後が相場なのは、各メーカーの中級ランクのシリーズを選ぶ方が多くお買い得だからです。
「シリーズの違い=性能の違い」であり、中級ランクには各メーカーが推している便利な機能が備わっています。「中級ランク」はメーカーで一番売れている価格帯(売りたい価格帯)なので、性能の割に定価は安いものが多いのもお薦めする理由です。
TOTOのユニットバスを参考に見てみたいと思います。マンションに戸建住宅用のユニットバスを設置するのはまず不可能ですが、戸建住宅にマンション用のユニットバスを設置することは割とあります。ですので、TOTOの場合は戸建でもマンションでも全ての価格帯からユニットバスを選べることになります。
シリーズの違いでどれだけ基本性能が異なるかというと、例えば「高級ランク」のシンラであれば、以下のものが基本性能として備わっています。
「中級ランク」のサザナの場合は、以下のものが基本性能として備わっています。
[TOTOシステムバス] のサザナの場合は、以下のものが基本性能として備わっています。
ちなみにですが、TOTOが推している便利な機能は「お掃除ラクラク ほっカラリ床(柔らかくて乾きやすい床)」「魔法びん浴槽+ラクかるふろふた(お湯が冷めにくい浴槽)」「エアインシャワー(節水のシャワー)」の3点になります。
シリーズによって基本的な性能が違うという話をすると、「じゃあ、基本価格が安いシリーズにして必要なものはオプションで付けていくよ」という方がいらっしゃいますが、残念ながらこれは出来ません。
例えば、TOTOの「低価格ランク」WHに「魔法びん浴槽+ラクかるふろふた」を付けたいと思っても、取り付けることは出来ない仕様になっているのです。
よく「ユニットバスがこの価格で!」というような安さを売りにした広告がありますが、シリーズを見ると最低ランクのユニットバスが載っていたりします。
頑張って激安で販売しているのではなく、『もともと安い商品を相場通りの価格で載せただけ』ということも珍しくありませんので注意して下さい。
シリーズの中でランクを決めるグレード
どのシリーズのユニットバスにするかを決めると、次はそのシリーズの中でグレードを選ぶことになります。
グレードとは、そのシリーズの中にある更に細かいランクだとお考え下さい。しかし、グレードに関してはあまり気にする必要はありません。なぜなら最低のグレードを選んでも、プラスオプションで最高ランクのグレードと同じ内容にすることが可能だからです。
グレードとは「そのシリーズの中で選べるパーツのお薦めセット」のようなもので、セット割引などの制度もありません。最低グレードからプラスオプションで最高級グレードと同等の内容にしても、最初から最高級グレードを選んだとしても、価格に差は全くないのが通常です。
最低グレードを選択しておいて必要なものだけをパーツセレクトで選んでいくという選び方が、無駄がなくて良いでしょう。
関連記事:一般的なシリーズの見つけ方!LIXILの場合はこちらから
オプションはあまり値引きが効かないものある
ユニットバスのオプションには、ジェットバスや浴室換気乾燥暖房などの大掛かりなものから、風呂フタや収納ラックのような小物まで様々なものがあります。
ユニットバスの本体価格は定価の40%~50%で販売され、それに付随するオプションも同じパーセンテージで販売される事が多いですが、オプションの中には定価の40%~50%の価格にならないものがあります。
しかし多くの場合、ジェットバスや浴室換気乾燥暖房などは定価の75%~80%の価格になります。それは、これらの商品がユニットバスメーカーで製造をしておらず、外部の製造会社から取り寄せているからです。
関連記事:お風呂の手すり必要?リフォームでつけておくべきオプション4選
サイズではそこまで価格に差は出ない
ユニットバスは大きくなればなるほど価格は上がりますが、リフォームの場合は今ある浴室に合わせたユニットバスのサイズにするしかないので、サイズによる価格差というものは気にする必要はないでしょう。
また一般的な住宅のお風呂のサイズは大体決まっており「1616」か「1216」というサイズになります(1616の方が大きい)。
元の浴室が「1616」なのに、お風呂リフォームの費用を抑えようと「1216」にサイズダウンしても、TOTOのサザナの場合だと「1216」か「1616」で価格差は定価で7万円ほどです。
実際の購入金額にすると3万円ほどの差ということになりますので、さほど気にするものではないかと思います。
ユニットバスのサイズ表記
ユニットバスのサイズは「1616」や「1216」などの4桁の数字で表されています。これはユニットバスの内側の寸法で、実際に体感する浴室の大きさだと思って下さい。
この4桁の数字は見方ですが、まず前の2桁が奥行で後ろの2桁が幅を表しています。「1216」の場合だと、1200mm×1600mm(1.2m×1.6m)の長方形のユニットバスという感じです。
マンションと戸建住宅のお風呂リフォームは大きく違います。詳しい内容はこちらの記事をどうぞ
このように「相場」と一口に言っても、様々な要素が折り重なって価格は決まってきますので、なかなか簡単に言えない部分ではあります。
特にリフォーム費用を大きく左右するユニットバスの価格は、何を選ぶかによって大きく異なります。冒頭でユニットバスは40~50万円前後が相場とお話しましたが、これは「よく購入されているメーカー、シリーズ、グレード、オプションで考えた時の適正価格」でしかありません。
出されたユニットバスの見積もりがこの範囲であれば大丈夫という訳では決してありませんので、その見積もりに書かれているユニットバスがどのシリーズでどんなグレードなのかを見極めることが重要です。
総額80万円のお風呂リフォームが高いこともあれば、総額200万円のお風呂リフォームが安いこともあります。工事内容、ユニットバスの内容をきちんと把握しておくことが、お風呂リフォームの失敗しないコツと言えるでしょう。
お風呂のリフォームは介護などの目的に応じて、補助金が利用できる場合もあります。補助金はお住まいの地域によって違うのでリフォームを検討中の方はチェックしておくことをおすすめします。
関連記事:お風呂・浴室リフォームの補助金について
リフォームネットワークとは、各メーカーが作っている「自社の製品をリフォームで使用できる業者の集まり」です。
リフォームネットワークに登録しているリフォーム会社でリフォームをするとこんなメリットがあります。
クオリティーを下げずにできるだけ安くお風呂リフォームしようと思えば、ユニットバスを安く仕入れられる業者を探すことになります。
この場合の「安く」というのは、グレードの低いユニットバスを専門に扱っている業者ということではありません。
そのような業者を見つけるには、設置したいメーカーのリフォームネットワークで探すという方法が確実です。
全ての業者がそうだとは言えませんが、このネットワークに登録している業者はそのメーカーを安く仕入れられる業者である可能性が高いです。
中にはこのリフォームネットワークに登録していない業者が、同じ内容のユニットバスの見積もりで登録している業者よりも安い見積もりを出すこともあります。
しかし、そのような場合はユニットバスで利益を取らずに工事費に上乗せしている、というケースも多く見受けられるので注意してください。
設置したいユニットバスが近所の業者では対応できない!という事も。そんな時は一括見積もりサイトがおすすめです。
リフォーム会社が一括見積サイトに登録するには審査があります。口コミで苦情が多かったり、トラブルがあったリフォーム会社は外されることになるので、何年も登録があり実績数が多いリフォーム会社は安心して選ぶことができます。
通常の一括見積りサイトは「都道府県・築年数・お風呂の状況・リフォームの内容・携帯番号・メールアドレス」などの基本情報を入力すると、条件にあった複数のリフォーム会社の見積もりを無料でとることができます。
個人情報を最小限で見積もりしたいという方は、利用者100万人以上、10年連続リフォームサイトNo.1という実績があるホームプロがおすすめです。
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複数の会社から相見積もりが来るので、相場や工事など様々な点で比較することができます。
匿名&無料で見積ができるサイトです。匿名だから電話や訪問でしつこく営業されたりする心配もいりません。気に入らない会社はボタン1つで気がねなくお断りできるので安心です。
全国1,200社のリフォーム会社から探す場合
自分が住む地域からリフォーム会社を探したいと思っている方はこちらの地図での検索がおすすめです。自分が住んでいる地域を選択すると、お近くのリフォームメーカーやリフォーム会社・工務店などが紹介され、「得意分野・会社の特徴・施工事例」を一気に見ることができます。
さらに、会社名をクリックすると、これまでの実績や利用した方の口コミも見ることができるので安心して選ぶことができます。
リフォーム事例から探す場合
公式サイトでやりたいリフォームの箇所を選ぶことができます。ここでは、浴室を選びました。すると、「浴室・風呂リフォームの費用相場は100~120万円が中心価格帯になります。」という記載があり、リフォームの全体的な相場を見ることができます。
わかりやすいビフォーアフターもたくさん掲載されているので、どれくらいの価格帯で何日間工事にかかったのかもわかります。さらに、「似たような事例」も同じページで紹介されるので、似たような価格帯の中で様々なお風呂を見ることも可能です。
保証もあるので安心
それぞれのお風呂のメーカーが保証するものもありますが、ホームプロは一括見積もりサイト独自の保証もあるサイトです。
厳しい審査基準で選ばれたリフォーム会社ですが、倒産してしまうという事もあります。もしも、担当のリフォーム会社が倒産した場合、手付金の返還や代替会社の対応などをしてくれます。
お風呂だけでなく、様々な場所をリフォームする場合、費用が高額になります。「手付金が戻らない」「工事が中断される」ということにならないように、ホームプロがサポートしてくれるということです。
しかも、保証料はホームプロが負担しているので心配はいりません。そのため、会社規模にこだわらずに依頼先が選べると、利用者の方からは喜びの声が多数掲載されています。
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「ユニットバスはどのように選べばいいか?」という質問をよくいただきますが、私は「家族にはどんなお風呂が必要かを考えて優先順位を決め、予算に合わせて削っていく」という方法をお薦めしています。
「お風呂が新しくなるなら何でも良い」という方もいますが、どうせお風呂をリフォームするなら、これからの家族のことを考えたユニットバスにした方が後悔は少ないと思います。
家族に合ったユニットバスのメーカーを選ぶには、まず「なぜお風呂をリフォームしたいと思ったのか」に立ち返って考えることが大切です。
お風呂をリフォームすることで全ての願いを叶えることは不可能ではありません。しかし、それだけ費用は大きくなってしまうのも確かですので、何を最優先にするかはやはり決めておいた方が良いでしょう。
日本のユニットバスメーカーは特徴がバラバラ
何を優先するかを決めればメーカー選びは簡単です。それは、日本で大手と言われる主要なユニットバスメーカーは以下の表の通り7社も存在しますが、それぞれに大きな特色を持ったユニットバスを展開しているからです。
メーカー | 特色や強み |
---|---|
TOTO | 床が柔らかく浴槽も広い |
LIXIL(旧INAX) | 排水口など細部のお掃除も簡単 |
Panasonic | ミクロのオイルが広がる浴槽など美容と健康に良い |
クリナップ | 浴槽またぎを低くするなど足腰に負担なく安全 |
タカラスタンダード | 耐震構造で地震に強い |
トクラス(旧YAMAHA) | 浴室スピーカーが標準装備で音楽を楽しめる |
ノーリツ | 元の浴室のサイズのままユニットバスが大きくなる(諸条件あり) |
非常に簡単にまとめると、各メーカーの特徴はこんな感じです。これら以外にもメーカー毎で特色はありますので、ぜひ一度カタログを見ていただきたいとは思います。
最近はオンラインカタログも充実していますので、各メーカーのHPで簡単にチェックすることが可能です。
欲しいオプションは全部入れた後で予算に合わせて削ろう
メーカーが決まれば前述したシリーズとグレードを選びます。この時、必要と思った性能が搭載されているシリーズを選ぶことも忘れないで下さい。
グレードやオプションは、「欲しいな」と思ったものを全て追加すれば良いと思います。最終的に予算がオーバーしたのであれば、優先順位に沿って削って行く方が満足できるリフォームになるでしょう。
ただ見落としがちなオススメのオプションもありますので、よければこちらの記事もチェックしてみて下さい。
お風呂リフォームに必要な工事期間は短くて4日間、長ければ5日間となります。
リフォーム業者の中には工期が2日間や3日間とするところもありますが、完成時には見えない部分で必要な作業をしていない可能性もありますので、あまりにも工期が少ない業者はおすすめ出来ません。
ユニットバスからユニットバスへのリフォームであれば3日間で終わらせられなくはないですが、全く余裕のない工期も不安なものです。また、工事期間が短いのに工事費が相場と同じという業者にも注意が必要でしょう。工事期間が短ければそれだけかかる費用は少なくなります。
お風呂リフォームが4日間で終わるから、リフォームを依頼して4日後にお風呂が新しいものに変わるというわけではありません。
ユニットバスは発注してから納品までに一般的には2週間前後の時間がかかります。また現場調査やショールームでの商品決めなど、ユニットバスの発注までにもいろいろと日数がかかるものと思ったほうが良いでしょう。
つまり、お風呂のリフォームを頼んだとしても「4日間で使えるようになる」というわけではありませので、スケジュールには注意が必要です。
使えなくなってから慌ててリフォームを決めると、商品選びにも後悔が生まれるかもしれませんし、調べる時間も少ないので悪いリフォーム業者に工事を依頼してしまうかもしれません。
タイルのお風呂は使いづらくヒートショックの危険もあるので、ユニットバスへのリフォームを検討されているなら、すぐにでも実行に移すべきでしょう。
こんな事でお困りでしたら、お風呂のリフォームをぜひ検討してもらいたいと思います。まだ使えるといって放置しておくと、シロアリの被害が出たり、家の基礎がやられたりと、修繕費用が高くなってしまいます。
しかし慌ててリフォームを決めてしまうと、無駄な費用を取られてしまったり、近隣とのトラブルにあったり、必要な補修を行えなかったりと、リフォームに失敗する可能性が高くなります。
またユニットバスからユニットバスにリフォームするのと、タイルのお風呂からユニットバスにリフォームするのとでは、工事内容が大きく異なるので注意が必要です。
タイルのお風呂からユニットバスへリフォームする際に、気を付けなければならない点を以下のページでまとめていますので参考にしてみてください。
お風呂リフォームの工事中に気をつけなければいけない事は多く、工事が始まったからもう安心というわけではありません。思わぬトラブルに巻き込まれることもあるので、工事中こそ注意が必要と言えるでしょう。
リフォーム工事の前に写真を撮ることを強くお薦めします。リフォーム箇所だけでなく、職人が通る廊下や玄関などの写真も撮っておいた方がいいでしょう。
これは、リフォーム工事中に家の物が壊れたり汚れたりするトラブルが起こった時の為のものです。業者によっては「工事中についた傷かわからない」などと言われる事もあります。
関連記事:お風呂リフォームでよくあるトラブル
ユニットバスは現在ある浴室の中に、一回り小さい浴室を作るものです。もし現状のお風呂がタイル張りのお風呂だった場合、その差は数センチ程ですが必ず浴室は狭くなります。
これを事前に伝える業者は非常に少ないのですが、これはデメリットを伝えないという悪意に満ちたものではなく、リフォーム業界では当たり前すぎることで説明を抜かしてしまっているという感じです。
イメージと仕上がりが違えば、それは良いリフォームとは言えません。ユニットバスとはそういったものだということを十分に理解した上で、リフォーム工事を行って下さい。
関連記事:リフォーム業者が教えてくれないユニットバス4つの注意点
現状のお風呂がタイル張りの浴室、いわゆる在来浴槽だった場合は必ずシロアリ調査を行いましょう。それは、タイル張りのお風呂はシロアリの温床になっているケースがほとんどだからです。
シロアリは基本的に水分を含んだ材木しか食べることが出来ません。ユニットバスでは、湿気が浴室から染み出して家の柱に水分を含ませるという事はまずありませんが、在来浴槽の場合は必ず床下に湿気が溜まる構造をしています。
ですので、在来浴槽はシロアリ被害にあっている可能性が高く、お風呂リフォームを行う時にはシロアリ対策を一緒に行うべきです。
またユニットバスは発注から納品までに約2週間かかり、一度決まった納期を変更することは基本的に出来ません。「浴室を解体してシロアリ被害があったら考えよう」では、スケジュール的に予防も駆除も出来きませんので、シロアリ対策は予めリフォーム工事に組み込んでおく必要があると言えるでしょう。
関連記事:プロが教える!お風呂のリフォームとシロアリ対策は必ずセットで!
小さいお子さんには特に注意
浴室の解体後はポッカリと空間ができており、そこには床下まで大きな段差があります。ここにお子さんが落下して怪我をしてしまったりすることはありますし、コンクリート打設後などは大きな事故になりかねません。工事中は注意が必要です。
お風呂リフォームを行う多くの業者は、基本的に「聞かれないと答えない」と思って下さい。見積もりの時やリフォーム工事の前に説明することは、経験上、言っておかないとトラブルになるという事がほとんどです。
これは「話をするとマイナスの印象になるからやめておこう」という後ろ向きの考えではなく、「全部を話すと膨大な時間が掛かる」からであり、リフォーム業者に悪気はありません。
またユニットバスも誕生して50年以上であり、業界内で当たり前の商品となってからも長い年月が経ちました。
業者の中では常識になり過ぎてしまって「念の為に話しておいた方がいいかな」という感覚さえなくなり、説明が抜けてしまう項目も実は多いのです。
ここではそんな抜けやすい説明の代表的なものを解説していきます。
浴室の窓は言わないと新しくならない
お風呂リフォームでは浴室の窓は取り替えません。基本的に元の窓をそのまま使用します。もし窓も新しくしたいなら、その旨をリフォーム業者に伝えて窓交換の見積もりを別に出してもらうことが必要です。
「お風呂のリフォームだから窓も新しくなる」と思われている方も多いのですが、窓はユニットバスには付属していないので、窓を新しくするならユニットバスの設置前に大工工事で交換することになります。
窓の交換はサイズや商品、窓まわりの状況によって大きく異なるので一概には言えません。ただ、ユニットバス設置後に窓交換をするのは非常に大変ですので、ユニットバスの設置前、解体工事などと一緒に行う方が、料金が安いのは確かです。
関連記事:リフォーム業者が教えてくれないユニットバス4つの注意点
給湯器を一緒に替える必要はない
基本的には給湯器を替えなくてもお風呂リフォームは可能です。
給湯器ではなく風呂釜を使用されている場合は必ず給湯器へ替える必要があります。風呂釜とは浴室にだけお湯を供給するもので、給湯器は家全体にお湯を供給するものだと考えて下さい。
また、追い焚きの機能はユニットバスのものではなく給湯器に付いている機能ですので、「お風呂をリフォームして追い焚き機能が欲しい」という場合は給湯器を替える必要があります。
給湯器の耐用年数が近づいていれば替えることをお薦めしますが、そうでなければ無理に交換する必要はありません。
関連記事:風呂・浴室リフォームの給湯器・エコキュートの交換について徹底解説
保証はユニットバスと工事とで分かれている
お風呂リフォームの保証は「本体が2年、工事が2年」という感じで、ユニットバスと工事とで分かれています。
よく広告やホームページに「工事保証は10年の長期保証で安心」などと書かれていますが、これはあくまでユニットバス設置に関わる工事の部分の話です。
ユニットバス本体の保証期間は基本的には2年で、有償で延長保証を受け付けているメーカーもあります。この長期保証をユニットバスの保証と勘違いされる方も多く、トラブルになるケースも存在するので注意が必要です。
契約前には必ず「何が、何年保証されるのか」の確認をしてください。保証があるからと簡単に安心してはいけません。
関連記事:お風呂のリフォーム保証期間は何年?
お風呂や浴室のリフォームのタイミングとして15~20年が目安と言われています。
50代~60代の方で多いのが、老後に備えたバリアフリー化などライフスタイルの変化によるリフォームです。特にヒートショックの対策としてリフォームを決断される方は非常に多く、ユニットバスでも対策を取らないと十分に起こり得るものです。
浴室で亡くなっている方は毎年交通事故で亡くなっている方より多いというデータがあり、特に冬場に室内と浴室内の気温の差によって起こるヒートショックは大きな問題になっています。
ヒートショックとは急激な温度差によって起こる症状の総称で、具体的には心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こしてしまう恐ろしいものです。
最新のユニットバスでは、基本性能でヒートショックを防ぐ工夫がなされているものが多いですが、十分とは言い切れません。それにプラスして浴室換気暖房を設置することを強くお勧めします。